| 「おい、インデックス、ちょっとまってくれよ」
「当麻も早く早くぅ〜」
俺は今日インデックスと映画を見に行く約束をしている 日付は8月2日、夏休み最中というやつだ 「なぁ、暑いだろ、そろそろバスに乗ろうぜ」
「当麻は分かってないなぁ、こうやって当麻と散歩するのも楽しみの一つなんだよぉ」
「ったく、お前は暑くないのか?」
「うん、全然、歩く教会のお陰で熱も全部遮断してるのだ♪」
「遮断してるのだ♪・・・ってお前なぁ・・・」 正直、外はめちゃくちゃ暑い、さっさとバスに乗りたかった
「当麻〜、疲れた〜」
「だから早い段階でバスに乗れと・・・」
「あ、当麻〜、みてみて〜、あっちに洞窟があるよ〜」
「・・・・聞いちゃいねえな・・・・って、え?」 |
| 「こっちこっち」
「待てよインデックス、映画どうするんだよー」
「いいからいいから♪」
「っておい」 洞窟があるといってインデックスは勝手に走り始めた 俺は仕方なく・・・・ほんとに仕方なくインデックスについていった
「ここ、おおーーー」
「一人で関心してんじゃねえよ、ほら、映画館にいくぞ」
「当麻・・・・」
「んっ」 インデックスはいきなり俺の左腕をつかみ、洞窟の中に引っ張っていった
「ちょ、まて、うっ」 洞窟は予想以上に狭く、頭を打った 「いてえよ」
「みて!あれ、明かりがみえる!」
「ほん・・・とだ、出口か?」 俺達はその明かりの方へ向かった |
| 何か隕石でも落ちたような、デカい音が聞こえたのは、その時だった 「なんだ?」
後ろを振り向くと、さっきまであったはずの出口が塞がれている どうやら閉じ込められたみたいだ 「あーーーー、不幸だぁぁぁぁぁ」 と、叫んだところで解決するわけでもない とりあえず、ケータイで外部と連絡をとる事にした
「そうだ・・・・こういうときはまずジャッジメントに」
トゥルルル・・・トゥルルル・・・・
「はい、こちらジャッジメントですの」
「黒子か、助けてくれ、洞窟に閉じ込められた」
「はい?何をわけのわからない事を、まあいいですわ、今すぐそちらに向かいます、場所は電波特定で分かるので言わなくて結構です」
そういって、黒子は電話を切った その瞬間 目の前に黒子が現れた
「全く、あなたたち何をやっているんですの?こんな洞窟に・・・・」
「それが・・・・インデックスが・・・って、あれ?インデックス?おーい、インデックスー」
そこにインデックスの姿は無かった |
| 「当麻ー!、こっちこっちー」
洞窟の奥の、光が差し込んできている方から声がした
「あら、あれは出口じゃなくて?」
「いや、それが・・・・」
光が差し込んでいた場所に黒子を案内する 「な・・・何ですの、これ・・・」 そこには、照明があり、数台のコンピューターと、よくわからない130cmぐらいのオブジェがあった
「これは不法住居ですわね、学園都市内は、指定住居以外の場所で生活することは禁止されていますの」
「さて、どうすっかなぁ・・・・」
「面白そうですわね」
そういうと、黒子は少しニヤけた 「お姉さまも呼んじゃいましょう!」
そして、黒子は一瞬消えて、また一瞬で現れた さっきと違うのは、黒子の隣に御坂美琴がいる・・・ということだけだった
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| 「ちょっと、何よ、いきなりこんなところに連れてきて、一体何の用?・・・って、ここ・・・どこ?」
石の壁に石の天井 洞窟の中にある住居らしき物に驚いた様子だった 「とーま!なんかこれすごい」
振り向くと、そこには、謎の形のオブジェを抱きかかえたインデックスがいた オブジェの高さは1,3mぐらい、形は、細長く、一番下の土台部分は土台らしい形に、先端は平べったく広がっていた
「なんだなんだぁ、上条当麻さんは、置物には興味ありませんよぉ」
「なんか、不思議な感じ・・・」
インデックスは、そういうと抱き抱えていたオブジェを地面に置いた
「それより黒子、説明しなさいよ」
美琴が呆れてオブジェに手を着いた
『ケイヤクカンリョウ、御坂美琴、トウロクシマシタ』 |