| 昨日と一昨日は買ったまま放置していた東野圭吾の小説『白夜行』『秘密』をずっと読んでおりました。 覚えている限りですが、私の東野作品への評価は次の通りです。
白夜行>>手紙>>>>赤い指>>秘密>>容疑者Xの献身>>幻夜>>ゲームの名は誘拐>>トキオ>>>>使命と魂のリミット>>>>>>>>レイクサイド>>探偵ガリレオ>>悪意
『秘密』のラストは「それでタイトルが秘密か!」といった余韻が残りましたが、あそこは無難にハッピーエンドで終わらせて涙を誘えば良かったように思います。 私は「謎」とか「トリック」とかいうキーワードが大嫌いなので、彼の作品の中でもちゃんと物語が描けているエンターテイメント作品が好みなようです。
『白夜行』の冒頭はあれ、退屈で読むのを脱落しちゃった読者もいるのではないですかね。 「とある理由からなる血の盟約、固く結ばれた絆」みたいな設定は、『永遠の仔』や大沢在昌の小説にもあった記憶があります。 私はこの作品や新堂冬樹の『黒い太陽』などのように、作中で何かビジネスを起こして成功していく様が描かれている小説が好きです。 テレビドラマでも何かの職業にスポットを当てた物語などは頻繁に見られますが、それらは概ねリアリティがなかったり、何の知的好奇心も知識欲も刺激されない低俗なコメディ風のものが多くてまったく興味が湧きません。
あと、この作品も連作短編を元に構成されたためか、彼の作品って「ドラマ化してください」とでも言わんばかりの無駄に長い、けれども面白いから削る必要もないような余分なエピソードが多いように思います。 作風なのでしょうか。
白夜行 東野圭吾 http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4087474399/pp0c-22/
気になってアマゾンの評価を覗いてみました。 この作品に最低評価を付けている人が、わたし的には最低評価である『探偵ガリレオ』を面白いと評していたので、人の好みというのは分からないものだなぁって思います^^
『白夜行』や『手紙』より面白いと思う東野作品があれば、どなたか教えていただければ幸いです。 |